当院では、オーダーメイドのマウスピース（口腔内装置）を製作しています。
保険適用となるか自費となるかはその使用目的により、下記いずれかの場合は、保険適用での製作が可能です。
・顎関節治療用装置
・歯ぎしりに対する口腔内装置
・顎間固定用に歯科用ベースプレートを用いた床
・出血創の保護と圧迫止血を目的としてレジン等で製作した床
・手術に当たり製作したサージカルガイドプレート
・腫瘍等による顎骨切除後、手術創（開放創）の保護等を目的として製作するオブチュレーター
・気管内挿管時の歯の保護等を目的として製作した口腔内装置
・不随意運動等による咬傷を繰り返す患者に対して、口腔粘膜等の保護を目的として製作する口腔内装置
・放射線治療に用いる口腔内装置
3割負担の患者様ですと、3,000～5,000円程度の料金となります。
（※製作及び装着後の調整料金は別）
「歯ぎしり」に対するナイトガード
「歯ぎしり」は、寝ている時に起こるものと、目覚めている時に起こるものがあります。
寝ている時だと、ギリギリやカチカチと音の出るものであれば家族などからの指摘で気付くことはできますが、ギューッとただ食いしばるものだと、なかなか自覚することは難しいかもしれません。
通常、人の噛む力はその人の体重程度とされますが、「歯ぎしり」ではその倍もの力が加わるともいわれています。
それだけ大変な負荷が歯だけでなく顎や筋肉にも習慣的にかかる状態を放置すると様々なリスクが生じてきます。
・歯が染みる、痛む、擦り減る、割れる
・詰め物や被せ物が取れる
・嚙み合わせが悪くなる
・顎関節症になる
・歯周病が進行する
・頭痛、肩こり、腰痛等の要因となる
当院では、寝ている間の「歯ぎしり」にお悩みの患者様に、歯および顎関節の保護、歯ぎしり音の軽減を目的としたいわゆる「ナイトガード」をお作りしております。「スプリント療法」と呼ばれるもので、患者様の歯型をもとに「ナイトガード」＝マウスピース（口腔内装置）を製作し、睡眠中に装着していただくことで、咬合力と摩擦力を和らげます。
ただ、「スプリント療法」は歯や顎を守ることを目的とするものなので、根本的な「歯ぎしり」という悪影響を及ぼす習慣を改善するためには、セルフケアも必要となります。
ストレスを溜めないための生活習慣の改善や、良質な睡眠を得るための就寝環境の改善、また「歯ぎしりしない！」「食いしばるのＮＧ！」というような自己暗示にも効果があるそうです。
疑問や気になる症状のある方は当院へお気軽にご相談ください。